結月たちは1時間弱ほどで帰ってきた。


近所なのになんでそんなに遅いの?


「ちょっと2人とも遅いよ!何してたの?」


お腹を空かせた私たちはもう待ちくたびれたのに。


「向こうで食べてきたからさ。はい」


買ってきたハンバーガーを机に置いた優季。


「なんで2人だけ向こうで食べてるんだよ」


石沢くんが言えば、


「お腹すいたし、買いに行ったやつは早く食べれる特権」


なんて言っちゃってるし。


一緒に手のひらも差し出された。


「なに?」


石沢くんがたずねると、


「お金」


急かすように私と石沢くんを睨む。


「いくらなの?」


財布を取り出してガサガサしていると、