土曜日。
朝から勉強道具を持って寮の出入り口に4人は集まった。
「じゃ、行きますか」
みょうに張り切っている光太はさせておき、俺の家に向かった。
「「「お邪魔します」」」
結月たちはそう言ってから上がったけど、親もだれもいないけどな。
2階にある自室に案内すると、
「ひろーい」「ずるーい」
との声が。
俺は部屋の端に置いてある机を真ん中に持ってきて、隣の部屋から座布団を取ってきて4人分置いた。
「じゃ、はじめよ」
崎本が参考書やノートを出し始めると、俺達もそれぞれ取り出して、机に広げる。
「わかんないとこあったら教え合いね?」
崎本がそう言うと、さっそく光太が、
「俺英語全滅!プリーズヘルプミー」
「お前まず考えてないだろ」
すかさずつっこんだ。