「んじゃ、いつにする?」
「明日どう?土曜だし、テスト前だから帰れるでしょ、家」
花怜が提案すると、石沢くんはすぐにグッジョブサイン、私も頷いた。
「いいよ」
あっさりオーケーを出した優季。
「よっしゃー、じゃ早速外出届けもらってきまーす」
職員室の前に置いてある外出届けの紙をもらいに石沢くんは走っていった。
「ねぇねー、優季くん。結月ちゃんたちと勉強会するのぉ?うちらも一緒にじゃダメぇ?」
優季のファンクラブの幹部、桂木志帆さんが甘ったるく声をかけてきた。
「断る」
!?
優季はものすごく冷たく桂木さんをあしらった。
「なんでぇ~?」
「真面目に勉強する気なんて全然ないくせに、勉強会なんて参加する必要ないだろ」
するとチラリと私を見た桂木さんは軽く睨んで去ってしまった。
あー、やっぱり幹部さんは怖い。

