寮棟1階。


消灯時刻の少し前で、ほとんど人はいない。


自販機で飲み物を買おうと思った私は、一人で出かけたんだけど。


女の先輩たちに声をかけられた。


中学のときのような人たち。


5、6人いて、真ん中の先輩が周りの子を引き連れてる感じで。


あきらかに私をいい目で見てないのは確かなこと。


「朝倉さんだっけ?消灯までちょっとだけど、話さない?」


言葉は質問だけど、有無を言わさない、半強制的に連れていかれたのは談話室。


もう誰も使っていなくて、いたのは先輩と私だけ。


何かあっても、仕方ない状況だった。


前のセンパイとは違う気がするけど…。