「ねぇ、来週の月曜日、デートしない?」
そんなお誘いのメールが来たのは花怜と部屋で雑談していたときのこと。
「センパイからだー」
「結月の初カレ、生徒会長になったのねー」
深くため息をついた花怜。
一応花怜にも嘘で付き合っていることは隠している。
ほんとの彼氏ってことにしといたけど、嘘を貫けるかな。
「うん。どうしたの?」
「細川くんが可哀想だわぁ」
優季が可哀想?
何でだろう。
「結月、デート行くの?」
メールを覗き込んだ花怜が真面目な顔をして聞いていた。
「うん、空いてるし行こうかなぁ」
「空いてなかったら行かない?」
「ふぇ?」