連れていかれた先は生徒会室だった。


「大丈夫だった？」


「はい、慣れてるので」


「えっ、そんなに前から？」　　　


「この学校になってからは初めてです。優季と幼なじみだからって妬まれて」


「優季？」　　　


「さっき先輩方が言ってた、細川くんのことです」


「そう、ねぇ。心は決まった？」


告白されてるんだった。


私はこうやって助けてくれる人を好きになるのかなって思って、私は思った。


これから、妬まれて色々言われるのは目に見えてて。


でも、やっぱりなんか違った。


胸のドキドキがない気がして。