やっぱり高校でもあるんだ。


「黙ってないでなんか言いなさいよ」


すると、


「結月ちゃんに何しようとしてんの?」


振り返れば、生徒会長だった。


「陽翔会長っ!き、聞いてください!」


「なに?」


センパイは優しく私を引き寄せながら言う。

「この子がっ、陽翔会長のことムカつくとか、細川っていう子のことがウザいとか言っててっ」

あきらかに私が言ってたことと違う。


「結月ちゃんがそんなこと言うと思う?」


センパイに向かってそれだけ言った生徒会長は、私に行こうといい、そのまま連れていかれた。