「あれ、結月ちゃん」

 
石沢くんがセンパイと私を交互に見る。


「生徒会長の山内陽翔です。よろしく」


「あ、こんにちは!」


石沢くんはしっかり挨拶したけど、優季は私をジーっと見て、センパイの方は全く見てない!


挨拶しろー!って感じだけど、おんなじイケメンに分類されるからライバル心でもあるのかな。


「結月ちゃん何飲みたい?」


「うーん、ミルクティーがいいです!」


「オッケー」


奢ってくれたセンパイ。


「大人だねー」


そしてまた頭を撫でてくれた。


「えへへ」


キュンとはしなかったけど、何だか恥ずかしくなっちゃった。


優季はさっきよりも睨んでるような……。