書棚から英検準一級の本を取り出した颯介。
でもさ、2級と、準一級とはさ、全然レベル違うから、そんな簡単に受かるわけない。
2級だってたぶん、ぎりぎりだったしね。
「勉強ちょっとはした?」
「ちょっとはね。でもよくわかんなかったかなぁ」
でしょうね、みたいな顔されたけど隣座って、と言われテーブルに並んで座った。
1時間くらいみっちりと指導を受けた私。
もちろんそんな簡単には分かるようになるわけじゃないけど、基礎中の基礎はなんとなくは理解出来た。
「疲れたぁ」
「はいメロンソーダ」
颯介はメロンソーダが大好きだ。
もちろんフロートも好きだから、颯介にあわせて飲んだこともあったなぁ。
「ありがと」
炭酸ってなんかスカッとしていいよね。

