いつもなら大智の視界に入らないように帰るけど今日は敢えて 大智の目の前を通って帰ってみた。
期待してたよ。やめるんじゃないかって。
あたしに話しかけてくれるかなって。
知ってるよ!自惚れだよ!
自惚れてたんだよ!?
だってあたし、彼女だもん!
なんで!?なにがいけなかったの...!?
廊下を抜けて人気のないところまでくると涙はとめどなく溢れ出す。
「うぅ...なんで...あたしじゃっ、だ、めなのっ 」
ぼろぼろとみっともなく泣いてるあたしなんて見られたら幻滅されるだろうなあ...
なんてちょっと他人事になって。
でも、とまんないよ。
だって、大好きだったんだもん。
ずっと、ずーっと。
好きで、好きで仕方なくて。

