~story2~

ある日、私の母は2階にいました。

二階でテレビを見ていました。

その時。

「ドン……ドン……あぁ……んぅ……」

と聞こえてきたそうです。

母は普通の人では怖くてできないことを普通にしたそう。

「誰がいるのか!でてこい。」

その時。

「ドン……ドン……ドンっ!……ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!ドドドドドド!!!!!!!!!」

と窓を叩かれたそう。

母は「うるさい!」

と怒鳴ってしまったそう。

その時、音が静まったそう。

ですがその後。

「……せ……!えせ……!かえせ!!!!!」

返せ返せと言ってきたそうです。

母は「何を返せばいいんだ!」

と言ったそう。

ですが。ずっと

「返せ返せ返せ返せ返せ返せ……」

ズーーーっと言われ続けたそう。

何を返せと言っているのかと探ってみたところ。

スリッパだそうです。

そう。あの時、母が気味が悪くて捨てたスリッパです。

母はもう少し探った後、「上にあげてやる。スリッパも持っていけ。」

そう言い放つと、両手を構え、あぐらをかき、お教を心の中で唱え始めたそう。

すると。

「ありがとう……。」

と言い残し上に上がっていったそう。

言い忘れてました。

私の母は霊媒師の人に前世霊媒師だったと言われたそうです。