ある日のこと。

私の母は、いつも通りに家事をして、私にミルクを与えごく普通の生活をしていました。

ですが。

その日は、無性に胸騒ぎがしていたそうです。

「なんだろう。この胸騒ぎ。」

家には今は亡き可愛らしい雑種の猫がいました。

また、その猫も。

その日は騒がしかったそうです。

「ニャー!ニャー!」

私の母は胸騒ぎがする中、ベランダに出て洗濯物を干すことにしたそうです。

ですが。

そこには、昨日まで無かったはずの買ってもいないスリッパが綺麗に並べてあったそうです。

私の母は気持ち悪く思い、そのスリッパを捨てたらしいのです。

そして、母は自分が買ったスリッパを履きベランダに出ました。

そして、洗濯物を全部干し終わって一息ついていると。

(サァー!!!!!)

急に風が家中に広がったそうなのです。

その時、母はふと、窓を見たそうです。

その瞬間。

母は体が動かなくなり、目が閉じれなくなってしまったそうです。

ですが、母はそれを怖がる事はなかったそうです。

それはなぜでしょう。

それは。

母は小さい頃から見えているのです。

なので、こんな事は日常茶飯事と思っていたそうです。

そう思っていると、急に体が重くなったそうです。

そして、気づくと目の前には長い髪の毛の女の人が母の上に馬乗り状態でまたがっていたそうです。

顔を見ると、片方だけ長い髪の毛に隠れていたそうです。

その時!!

(サァー!!!!!)

ものすごい風が吹いたそうです。

その時、母は震え上がったそうです。

なぜなら。

顔が半分ぐちゃぐちゃなのだから。

目がありえない位置でぶら下がっており、口がありえないくらい溶けたようにぐちゃぐぢゃ。

母はどうしたものかと、思いつつもずっと震えていたそう。

その時、今は亡き可愛らしい雑種の猫。

名前はニャンキチ。

ニャンキチが、母の上に馬乗り状態で乗っている女を睨みつけ。

「ファー!うぅ!!」

と、威嚇していたそうです。

その瞬間。

その女の霊は、上へと消えていってしまったそうです。

その女の霊はどこに行ってしまったのでしょうか。

そして、母に何を望んでやってきたのでしょうか。

こうして、私の母は愛猫。ニャンキチにたすけられたそう。

母は今だに、それを思い出すと。

震え上がってしまうそう。

END