「楠さ~ん♪」
アタシが2限目の休み時間に友達と話していると、この前告白してきた人が教室に入ってきた。
・・・また名前忘れちゃった。
「三宅君!!」
ああ!!そうそう。
三宅君だよ!!
「今度の日曜日、空いてないかな。」
「ん~、多分空いてるよ?」
「よかった~!!あのね、遊園地のチケットあるんだ。」
そう言って、蔓延の笑みで、チケットを見せてきた。
・・・皆が可愛いって言うのもわかるかも。
なんていうか、懐っこい。
「あ、お友達も一緒にどうかな?」
アタシの周りの友達を見て言う。
そんなこと言ったら・・・
「是非!!行きたいです♪」
って言うに決まってるよ~。
「じゃあ、俺も友達連れてくるね。それで良いかな。」
三宅君がアタシを見る。
そんなこと聞かれても、こんな状況じゃ、
「うん。」
って答えるしかないでしょ!!
「やった!楽しみだね。」
三宅君は、そう言い残して、教室を出て行った。
「きゃ~!!三宅君、やっぱり可愛い!!」
「ってか、三宅君の友達って、」
「皆イケてる~~!!」
・・・さっきまではあんなに静かだったのに。
「凛!!この件に関しては、感謝!!」
この件に関してはって。
よく考えると酷くない?

