あ~意味わかんね~!!
何この甘酸っぱい俺!!

「お...おい、樹?大丈夫か?ホント今日、変だぞ?」
「えええ?樹君、どこか悪いの?」
「いや...そういう感じではなくてさ、こう...朝からボーっとしてんだよ!コイツ。」
「樹くん考え事?それって。」

はい...そうですね。

「あ、やっぱそう!!もしかして~アタシのこと?」
「一理あるよ。」
坂口には別の意味で悩まされてるもんな。

「うそ~嬉しいな♪」
「そう。」
「い...樹。」
なんてプラス思考の人間なんだ。
「ってかさ、坂口は女子のところへ行けよ。」
俺は翔太と話してんだから。
本題も話せないじゃん!!

「ええ~。」
「本鈴も鳴るしね。」
「ウソだろ?」
「今度は時差ボケかよ樹。時計見てみ?じゃ、俺戻るな。」

翔太の言葉でケータイを見た。
8時29分。
あと一分で本鈴だ。

あ~もう坂口がいる限り翔太に相談は無理だ!!
仕方ないし昼休みに話そー。
絶対坂口に見つかんないよーに!!

もちろん本題は...