中はベッドとクローゼットしかなかった。

使われていなかったのか、汚れが見当たらない。

あたしはバッグの中から洋服を取り出しクローゼットにしまう。

洋服をしまい終わると、今度はシャワーを浴びたくなった。

シャワーの場所分かんないし…。

仕方なく、幸也に聞くことにした。

着替えを持って、レッツゴー!

カチャ…

部屋から出て、岡田の文字を探す。

━―…あった!!

幸也の部屋はあたしの二個隣だった。

コンコンッ

ドアをノックする。

ガチャ…

中からは上半身裸の幸也が出てきた。

「な゙ッ」

あたしは言葉を失う。

「あれ?
水樹じゃん!どうしたの?」

幸也は平然としている。

「シ、シャワーどこ!?」

あたしは下を向きながら聞いた。

「え?ああ〜シャワーね。
下の一番奥の右側のドアだよ。」

幸也が丁寧に教えてくれた。

「ありがとう!じゃね!」

あたしはその場から脱出した。

何で裸なのよ〜!!

そんなことを思いながら…。

でも…
かっこよかったなあ、幸也。

幸也は普通にかっこいい。

茶髪にワックスで決めていて、顔立ちもいい。