―――と、まあ授業は順調に進んでいき、お昼休み。




「七瀬いくよ」


おしゃれなデザインのランチバッグを持った芙花。


「はーい」





お昼ごはんはいつも、天気がいい日は中庭で食べてる。


テラスみたいなとこがあるの。

毎日ピクニック気分だよ。





中庭に着くと、いつもの一角に腰をおろして、お弁当を広げる。




「うわぁ、芙花さすがだね」

芙花のお弁当に目を奪われる。


バランスのとれた色彩豊かなおかずに、形の綺麗な混ぜ込みおにぎり。




半年前に生まれたばかりの弟の面倒をみるので大変なお母さんに代わって、お父さんと幼稚園の弟の分のお弁当まで作ってる芙花。


いつものことながら尊敬するなあ。