凶器のように尖った言葉は私の身体に貫通したまま、傷みをいつでも思い出させる。
シカトも、悪口も、ハブも、ゴミのように扱われることも
くだらないことやってんなーって、心の中であしらっているつもりでいたけれど
本当はすごくショックで
苦しくて、つらくて
じわじわと追い詰めるように
私の身体を侵食していた。
あんなに大好きだった
ご飯を食べることが苦痛になって
体育館へ続く足取りが
立ち止まるくらい重くなって
いよいよこないだから生理が止まった。
―バン、と荒々しく靴箱の戸を閉め、運動靴に足を無理やり押し込む。
「あ、帰るっぽいよ」
「おっつー。もう来なくていいよー」
「あはは」
練習の合間に私を偶然見かけた奴らは、それは嬉しそうな甲高い声で、私に手を振る。
その嘲笑い声は、いつも私にこんな世界消えてなくなれって、切に思わせる。

