なんて、そういう私もだけど。
だからこそ、強がりたくなる気持ちもよく分かった。
ときには夕陽を背にお互いの触れられたくない嫌な部分を、毎日少しずつ打ち明け出した。
私は、部活の友達が男バスの先輩を好きだったこと。
その先輩から好意を持たれ、断ったら逆恨みに『向こうから好意を持ってるような態度をみせてきた』『裏では超ぶりっこ』なんて広められたこと。
友達が私よりもその噂を信じたこと。
それをきっかけに無視されるようになったこと。
気にしないように、敢えて反応しないでいたらどんどんエスカレートしていったこと。
ストレスで生理が止まっていること。
どれも全部反応に困るような話にも関わらず、凛は最後まで聞いてくれた。

