苦しくて、愛おしくて




凛は、打ち解け合うようになると笑顔をよく見せてくれるようになった。

それがまた嬉しくて。


「知ってる? 生理って」

「女子がこないだ保健の授業で習ってたのは知ってる」

「めっちゃ血出るのは?」

「知らない。めっちゃってどんくらい?」

「もうね、トイレの水が真っ赤になるくらい!」

「! 無理むりむり」

「それがなんと月に一回も!」

「…よく生きてるね、なお」

青ざめてたなああの時凛。

よくよく考えれば小学生に語る内容としてふさわしくないけれど、まあそんなことも話しちゃうくらいとにかくなんでも話した。

おかげで私は、凛のことについてなら知らないことなんてないってくらいの知識を得てしまった。

もちろん向こうもね。