「〜♪」
私の耳は一つの歌に反応した。
「〜♪」
その方向に私は向く。すると、川の辺で少女が歌っていたのだ。
「綺麗な…声」
あまりの美しさに言葉を漏らす。
「〜♪」
私はその歌につられ少女の元へと歩き出す。
「〜♪」
「綺麗な声だね」
「…!」
驚いたように後ろを(私の方向へ)向く。
「…あ、ありがとうございます……」
「ごめんなさいね。びっくりしたでしょう?」
「い、いえ」
少女は戸惑いつつ私の疑問に答える。すると少女が口を開いた。
「この歌は…母が残した大事な歌なんです……」
「…」
「私が歌わなきゃ行けない気がするんです……」
言葉ひとつひとつが大人びていて私には真似出来ない。
「私には家族はもういません。この歌を求めた人達が家族を殺しました。私は学校にいたので無事でした…」
「……どうして私なんかに?」
「なんででしょう…私にもよくわからないです」
「…だよね」
「あなたには…家族はいますか…?」
「私は…」
私にも家族はいない。私は1人でいた所を保護されたらしい。幼く記憶にない。
「私は孤児院にいるんだ……私も家族はいない。川の近くにいた所を警察に保護されたみたい。3歳頃の時の事だからあまり覚えていなくて……名前とかは持ち物でわかったらしいの…。調べていくうちに殺された事がわかったの……」
「それは…辛いですね。何か私達は似た者同士ですね……」
「歌には何が込められているの?」
「これには……」
彼女は周りを見渡しいないことを確認すると小さな声で
「私の里の場所……そして、里の秘宝が記されています。昔の言葉もあって理解するには大きな時間が必要です。私は意味も教えて貰っていたので時間はかかりませんでした」
「里……か。私はそんなのもわからないな……警察の人は幼い私には何も告げなかった。その代わり、住むところを与えた。……孤児院っていう窮屈な……私はあんな所もう出たいって思ってる」
「窮屈ですか……」
「君からみたら羨ましいのかもしれないけれど……」
「いいえ。大丈夫です」
「……行く所あるの?」
「え?……里探しです。大きなこの街に何か手がかりが無いかと思い立ち寄りました」
「そう……。私も行っちゃダメ……かな?」
「あなたにリスクがかかってしまいます。あなたには自分の時間を過ごして貰いたい。私にできなかったことを……」
「あなたの方が私より幼く見えるのだけれど……」
「私は12歳です……名前は、璃虹(りこ)。こう書きます」
璃虹は、空中に璃虹と思われる漢字を書いた。
「難しい字だね。私は、美桜亜(みおあ)。美しいに桜、亜はうーん。悪の心がない奴。歳は15歳。中3」
「3歳離れていますね。確かにあな…美桜亜は歳上です」
「そうだね」
私の耳は一つの歌に反応した。
「〜♪」
その方向に私は向く。すると、川の辺で少女が歌っていたのだ。
「綺麗な…声」
あまりの美しさに言葉を漏らす。
「〜♪」
私はその歌につられ少女の元へと歩き出す。
「〜♪」
「綺麗な声だね」
「…!」
驚いたように後ろを(私の方向へ)向く。
「…あ、ありがとうございます……」
「ごめんなさいね。びっくりしたでしょう?」
「い、いえ」
少女は戸惑いつつ私の疑問に答える。すると少女が口を開いた。
「この歌は…母が残した大事な歌なんです……」
「…」
「私が歌わなきゃ行けない気がするんです……」
言葉ひとつひとつが大人びていて私には真似出来ない。
「私には家族はもういません。この歌を求めた人達が家族を殺しました。私は学校にいたので無事でした…」
「……どうして私なんかに?」
「なんででしょう…私にもよくわからないです」
「…だよね」
「あなたには…家族はいますか…?」
「私は…」
私にも家族はいない。私は1人でいた所を保護されたらしい。幼く記憶にない。
「私は孤児院にいるんだ……私も家族はいない。川の近くにいた所を警察に保護されたみたい。3歳頃の時の事だからあまり覚えていなくて……名前とかは持ち物でわかったらしいの…。調べていくうちに殺された事がわかったの……」
「それは…辛いですね。何か私達は似た者同士ですね……」
「歌には何が込められているの?」
「これには……」
彼女は周りを見渡しいないことを確認すると小さな声で
「私の里の場所……そして、里の秘宝が記されています。昔の言葉もあって理解するには大きな時間が必要です。私は意味も教えて貰っていたので時間はかかりませんでした」
「里……か。私はそんなのもわからないな……警察の人は幼い私には何も告げなかった。その代わり、住むところを与えた。……孤児院っていう窮屈な……私はあんな所もう出たいって思ってる」
「窮屈ですか……」
「君からみたら羨ましいのかもしれないけれど……」
「いいえ。大丈夫です」
「……行く所あるの?」
「え?……里探しです。大きなこの街に何か手がかりが無いかと思い立ち寄りました」
「そう……。私も行っちゃダメ……かな?」
「あなたにリスクがかかってしまいます。あなたには自分の時間を過ごして貰いたい。私にできなかったことを……」
「あなたの方が私より幼く見えるのだけれど……」
「私は12歳です……名前は、璃虹(りこ)。こう書きます」
璃虹は、空中に璃虹と思われる漢字を書いた。
「難しい字だね。私は、美桜亜(みおあ)。美しいに桜、亜はうーん。悪の心がない奴。歳は15歳。中3」
「3歳離れていますね。確かにあな…美桜亜は歳上です」
「そうだね」


