涙で視界がぼやけていく。








そして気がついたときには…








薬の匂いに思わずむせ返りそうになった。








「えっ…?」









当たりを見渡すと、カーテンで仕切られたベッドや洗面台、机、ソファーや薬品が並べられている。









そして、目の前には…










白衣を着た優しそうな女の人。









もしかして、私…









今、保健室にいる?









無意識のうちに、足が向かっていたんだ、きっと。