あなたのトナリにいたくて。

――――パシャパシヤ

冷たい水で顔を洗い、すっきりしたところで一階に克樹センパイの姿が見当たらないことに気付いた。

二階へ行って探してみると、克樹センパイは寝ていた。
いつものはしゃいでいる克樹センパイと違って、寝ている克樹センパイ…かわいい!
でも…見ていたいけど、これじゃ朝ごはん食べれないじゃん!
かわいそうだけど克樹センパイを起こさなくては。

「克樹センパイ、克樹センパーイ。朝ごはん食べたいです、おなかすきましたー。」

と呼ぶと、克樹センパイはゆっくり目を開けて、

「あぁ、ごめん。昨日、琉奈が心配であんまり寝てなかったから…悪いけど、朝ごはん自分で作って食べてもらえる?」

……そうなんだ。克樹センパイ心配してくれたんだ…

「わかりました。…ありがとうございます、心配してくれて。」

やっぱり、心配してくれたんだったらお礼を言わなきゃね。
克樹センパイは「あぁ、うん」って言って、そのまますぐに寝ちゃったけど。