あなたのトナリにいたくて。

克樹センパイを探しに廊下に出ると、髪をタオルでごしごし拭きながら歩いている克樹センパイを見つけた。

「克樹センパイ」

目をこすりながら名前を呼ぶと克樹センパイは肩をビックっとさせてこっちを振り向いた。
顔が火照ってるから、多分風呂に入ってたんだろう。

「おぉ、ルナ起きたんだ。」

「はい、毛布かけてくれてありがとうございます。」

ぺこりと頭を下げて、私より背の高い克樹センパイを覗き込むようにして上を向く。