今迄食べたことない台湾料理。

辛かったけど、美味しかった。

「明日のイブなんだけど、イベントの打ち合わせ入ったから、店で待ち合わせしよう、tちゃん」

「イベント時期だもんな。
分かった、店で待ち合わせな。
明日は渡すものと、言いたい事あるから」

「分かった。
tちゃんは、何欲しい?」

「俺はゆかりが、笑顔なら何もいらない」

「こんな顔かな」

「自然に笑顔なら何もいらないって事」

「明日はずっと笑っててあげるね、tちゃん」

「うん、笑ってろ」

ランチ食べ終わり車でドライブした。

彼との海。

夕日が沈みかけて神秘的だった。

「明日は大雪らしいから、寒くない格好だよ。
tちゃん」

「分かったよ、そろそろ観覧車行くか」

私はtちゃんの手を握った。

「今日はゆかりは、甘えん坊だな。
可愛くて仕方ないよ」

「ずっと甘えん坊でいいかな、今日だけ」

「ずっと甘えん坊でいろ」

彼の優しさが、苦しかった。

何故姉さん家に来たことを隠すの?

寝室で何したの?

攻め立てたい気持ちはあったけど出来なかった。

観覧車待ちの人が一杯。

順番来て観覧車に乗った。

彼は私の隣に座ってきた。

「ゆかりは、俺の事どう思う」

好きすぎるくらいだよ。

答えたかった。

「男友だね、あっ、sexしたから、セフレかな」

「俺はゆかりを」

「tちゃん、見て見て。
凄い綺麗だってば」

私ははしゃぎまくった。

観覧車を降りて

「tちゃん、有り難う」

初めて自分からkissした。

彼は真っ赤だった。

「tちゃん、顔真っ赤だよ。
よし車迄ダッシュ。
負けたら飲み物ゴチね」

私は勢いよく、走ろうとした瞬間。

彼に手を引っ張られ

「その気にさせて、逃げんなよ」

長いkissだった。

それから、送ってもらい帰宅した。

涙が次々に溢れた。

片思いじゃなく、両思いだときずいたから。

泣き疲れてそのまま寝た。

八時過ぎ。

引っ越し業者に荷物を引き渡した。

彼からは、ラフラブメール。

やり取りしながら、彼の予約した、店に向かった。

ケーキと一緒に、渡してもらいたい物を言付けるため

彼への手紙と、姉さんにピアスと手紙。

彼への手紙は次の内容

tちゃんへ

先ず、tちゃんの嘘つき(((^_^;)

部屋姉さん来たくせに(((^_^;)

本当嘘つき(((^_^;)

姉さんが、元カノでしょ(^-^)

良かったね、再会出来て。

おめでとうtちゃん。

私は転勤で、二度と会わない土地で、tちゃんや姉さんが、羨む彼氏見つける(^-^)

姉さんと幸せに(^-^)

短かったけど、ドッキドッキしたよ(o^-^o)

tちゃんといると短時間にしか思えないくらい楽しかった(^-^)

もう、姉さん手離しちゃダメだよ(((^_^;)

メリークリスマス。



そして、姉さんには。

姉さんへ

姉さんの忘れられない彼はtちゃんだったんだね。

私はいなくなるから、遠慮はしないで。

この手紙で妹役はおりるね(^-^)

上京してから、本当お世話になりました(^-^)

ピアスなくなさい様に。

お幸せに(*^^*)

メリークリスマス、姉さん。

サヨナラ。

私は空港に向かった。

空港に向かう途中の電車からあの観覧車が見えた。

涙が自然にたまる。

後から友達に聞いた話。

彼は会社に来て私の行き先を聞いてたらしい。

姉さんも市役所で移転先を探してたらしい。

そして、五年の年月が流れた。

私はチーフという、役職についていた。

今回のイベントは、他社の社長とのコラボ。

その社長が、来るらしく、女子社員はテンション高かった。

「ゆかり、知ってる?
今日来る社長、家庭持ちで、子供ありだけど。
チョーイケメンらしい」

「そっか、私には興味ないわ、お先先方とミーティングするから」

私はがむしゃらに仕事してた。

ただ五年たつのに、彼だけは心から出て行ってくれなかった。

だから、他の男は興味なかった。

男友達は増えた。

ミーティング終わるといつものbarに向かった。

マスターとは、大の仲良し。

「ゆかりは彼氏作らないのか」

「心の彼で十分」

「このcocktail飲みやすいよ」

「淡い片思いcocktailだからな」

「そんな味だね」

時間遅くなると男友達が来店始める。

「マスター、帰るね」

「イベント頑張れよ」

「うん」

店を出て夜風が気持ち良かった。