焼き肉屋さん出ると、雪が降ってた。

「X'masはホワイトクリスマスだな」

「本当ですね」

「車回して来るから待ってろ」

車に乗るなり

「イブ空けとけ、俺が最高のイブにしてやるから」

「彼氏彼女で過ごすのがイブですよ」

「だから、彼女にしてやるってイブは」

彼の言葉はグサグサ胸に突き刺さる。

「私がその前に彼氏出来たらどうするんですか」

「阻止するわな。
ゆかりは俺の側にいればいいんだよ。
分かったか」

「本当俺様ですね」

「よし、少し寄り道してこうぜ」

山道を車は走って行った。

「何処に行くんですか」

「秘密の場所」

そして車が止まった。

「ほら、見てみ」

絶景に言葉を失った。

「俺、スゲー落ち込んだ時にここにくるだよ。
この夜景みてっと、悩みが小さいのに築く。
しばらく見てると馬鹿らしくなり又、やる気出て帰宅する。
だけど、これからはゆかりが癒しだな俺の」

「私は癒せますかね」

「十分だ。
こうやって、手を握って。
頑張って言ってくれたらいいからさ。
だから、側にいろよゆかり」

又kissされた。

今迄とは全く違うkissだった。

それに、

「好きだよ、ゆかり」

そう言われた。

「kissするときに好きだよって何で言うんですか」

「好きだからkissするんだろう。
だから、好きだよって言ってる」

「友達としてのkissでも好きだよ言うんですか」

「それは、言わないだろう」

私はこの時決心した。

「イブの日私tちゃんに大事な話あります。
だから、絶対会って下さい」

「今話せないのか」

「はい、イブに話しますから」

「スゲー怖いんだけど」

「怖い話じゃないですよ」

「分かった、イブ楽しみにしてる」

「イブ私の部屋来ませんか?
tちゃんの好きな料理作ります」

「イブはゆかりが主役だから俺には。
店予約済。
言ったろ。
最高のイブにしてやるからって」

「分かりました、イブは任せます」

「冷えたな、帰るぞゆかり」

「はい」

彼に送られ帰宅した。

そしてついに日曜日になった。

朝九時に彼が迎えに来た。

「ノーメイク良く出来ました。
チュッ」

私は真っ赤になり、下を向いた。

連れて行かれたのは美容室だった。

しかも、会員制!!

彼は男の美容師さんと笑いながら話してた。

「ゆかりちゃん、宜しくね。
tからのリクエスト通りにセットするから」

「宜しくお願いします」

私の髪型が、ドンドン変化していった。

ずっと目を閉じてた私。

「完成だよ。
目を開けて見て」

私は鏡に写る自分に驚いた。

「ワァ」

その言葉しか出なかった。

「ゆかりメチャクチャ似合ってるよ」

「私じゃない見たいです」

「よし、次行くぞ」

私の手を握り歩き初めて会員制のブティックに入った。

又定員の男性と親しそうに話してた。

男性が、歩いてくる。

私をじっと見つめ

「よし、決まり」

そういうと色んなバリエーションで、服を持って来た。

「一着ずつ、試着して見せてくれますか」

「分かりました」

普段私が絶対着ない服ばかり。

私は一着、一着試着した。

彼と定員の男性が選んだのはミニスカートに、肩が出る服。

私はスカートは初めてはいた。

足がスースーして違和感半端ない。

「ゆかり、マジに色っぽいよ」

私は真っ赤になった。

彼が

「このヒール履いてみ」

見て分かるうん万越え。

私は座らされ、ヒールを履かされた。

「スゲー似合ってるよゆかり」

「全て精算してくれ」

彼はカードを渡した。

ミニスカートで歩きなれてない私はぎこちなかった

車に乗ると

「イメチェン成功だなゆかり」

「悔しいけど私の敗けですね」

彼はガッツポーズで喜んでた。

夜はフレンチを食べる事になった。

店に入るなり

「t、久しぶりだな」

「個室あいてっかな」

「空いてるよ」

彼に手を繋がれぎこちなく歩く。

襖を開けると和室風の部屋。

「いつものコース頼むな」

料理が次から次に運ばれて来た。

全てが絶品。

彼は私をいつも、夢の国に連れて行く王子様。

ドンドン彼を好きになる私がいた。