「あ、もう今こんな時間」
時計を見た時にはもう八時を回っていて、お風呂に入れる時間になっていた。
今日はゆっくり入りたかったのに……。
晩ご飯を食べてから寝てしまった自分が悪い。
わたしは急いでタオルや洗顔フォームなど、取り敢えず女子のたしなみとして最低限のものを準備した。
『ポロロロロン♪』
こんなときにメール?
叔父さんか叔母さんかな?
急ぎだったらどうしよう。
や、でも、二人共元気だったし何事もないよね? きっと。
うん。
大丈夫、なはず。
受信したメールは後で返すことにして、わたしは慌ただしく部屋を出た。
この一通のメールが、今後わたしにどんな事を起こすのかも知らずに。

