卒業までは親戚にお世話になりました。
叔父さんも叔母さんも快くわたしを受け入れてくれて。
勿論、わたしもただ居座るだけじゃなくて、ちゃんと手伝いもした。
そして────
「よし」
無事、寮制の学校に進学しました。
塾にも行かず、友達にも頼らず、図書館に通いつめて。
そこそこ学力のある高校に受かることができた。
でも、進学できたからって気は抜けない。
これから、バイトの面接行って、最低でも三つは掛け持ちしたい。
寮のお金もあるし、食費だって、できたら携帯の通信料とかも払えるように。
楽しいときも辛いときも笑えば大丈夫。
空から見ててね、お母さん。
桜が舞う校舎まで続く道を一歩々々踏みしめた。