カーテンの隙間から漏れる朝日に目が覚めて、布団から肌をさすりながら出る。

携帯を見ると、


『新着メール1件』


の表示。

あの人かな、と胸を躍らせて開いてみると予想的中。

ハルからだった。


『あ、返信くれた(笑)
珍しいね、怪しいと思わなかったの?
ほら、迷惑メールで個人情報盗むとかさ』


って来ていたから、思わず笑ってしまった。

自分から“怪しい”とか“個人情報盗む”とか言うなんて変な人。

きっと、とてもいい人なんだろう。

朝ご飯の時間が迫ってきてるから、返信はあとで。

お腹がぐぅと言ったのを聞いて制服に着替えて部屋を出た。