**-- other side Three --**
――“ゲーム”か……。
しばし俺は“ゲーム”という意味について考えた。
軽く考えてみると、人生をおもしろおかしくエンジョイするためのスパイス的なものだと考えることができる。
重く考えてみると、人生はただのゲームで、生きようが死のうがどっちでもいい、恋愛も仕事も飽きたら捨てる、と考えることができる。
彼が言う“救ってやりたい”という言葉から察するに、残念ながら小峯栞の場合は後者だ。
それならどうして生きることすらゲームにしてしまうのか。
過去の小峯栞に何があって、今の小峯栞が出来上がったのか、それを知りたいと思った。
それともう一つ。
“私にはあまり時間がない”とはどういう意味だ?
だいぶ考えてはみたけど、俺には小峯栞が引っ越してしまうから時間がないと、そういう意味にしか取れなかった。
“栞をよろしく頼みます”という言葉も気にはなったけど、俺にはそういう意味にしか取れなかったんだ。
そう、あの時までは……。


