**-- other side Three --**
もともとは“教師の勘”で特別に気になった人だから、恋愛感情なんてなかったはずなのに。
そうか!
だから俺は小峯栞につっかかるんだ。
小さい子が相手なら絶対言わないことを小峯栞の前で言ってしまうのは、たぶん……、荒療治?ってやつだ。
治療には優しさだけじゃなくて、時には厳しさも必要なんじゃないか、俺はそう思うことにした。
7:3で厳しさと優しさ。
うん、我ながら絶妙な配分だ。
小峯栞は9割9分キツさでできている。10割じゃないのは、昨日と今日の涙の分。ほんのちょっとの涙の分だ。
じゃあ、なんで彼に嫉妬なんかしたんだ?
さあ。それは謎だ。
うーん、気の迷い……?
たぶん、明るいところで小峯栞を見たからだ。
透き通るような白い肌に、わずかに欲情……もとい、新鮮さを感じたからだ。
小峯栞が寝ている間に、俺はそんな考えを巡らしていたんだ。
でも、彼からの電話には続きがあった。それが少し気になるんだ。


