**-- Three --**
『では、そろそろ仕事に戻る時間ですので。すみません、失礼します』
「あっ、ちょっと……!」
・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:*:・゚'★,
一方的に現れた沼の精は、一方的に沼の中へ戻っていった。
そしてワタシは、メルヘンでオカルトチックな夢から現実に引き戻された。
――変な夢……。
寝呆け眼で時刻を確認すると、まだ朝の5時だった。
もう一眠りしようと目をつぶってはみたけど、昨日も昼間に寝たし夜も早くに寝てしまっから寝付けなかった。
諦めて、ワタシは引っ越しの荷物を解くことにした。
早朝だから、あんまり物音を立てないように食器類や重いものは避けた。
ワタシが2年おきに引っ越す部屋はみんな、家具やテレビ、ベッドなどか備え付けてある部屋。
だから極端な話、身一つで引っ越しても大丈夫だという便利なものだ。
見知らぬ人が使ったものをまた使うというのにも抵抗はないし、荷物も少なくて済むから気に入っている。


