**-- Twenty two --**



3人に“2年おき”について手紙を書いてからほどなくして、ワタシの体にいよいよ特大の爆弾が投下された。


11月に入る頃には、ワタシは一般病棟から集中治療室へと移された。


仕方のないことだとは分かっていたけど、集中治療室へ移るときはさすがに堪(コタ)えた。


意識もはっきりしないし体も動かない……。


もうすぐ死ぬんだと、今まで以上に現実を突きつけられた出来事だった。


もう思い出ノートは書けないだろう、ビデオカメラに記録し続けることもできなくなるだろう……。


泣き叫んで屋上から飛び降りたかった。


今すぐ死ねたらどんなに楽になれるか……、そんなことばかりを朦朧(モウロウ)とする頭で考えていた。


でもワタシは、誰かに手伝ってもらわないと自殺もできない体。


それじゃあ自殺になんてならないし、手伝ってくれた人は刑務所行きだ。


どんどん力が入らなくなっている体に入っている、このワタシの精神が恨(ウラ)めしくてたまらない……。