2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-

 
**-- other side Eleven --**



雪ちゃんにほとんど強引に言いくるめられた俺は、仕方なく待つしかなかった。


本当の本当の本当は、次の日に持ち越しという形になった。


出社のときと帰りに栞の部屋の下まで行ってはみたけど、でも俺は、階段を上ることもドアの前に行くこともできずに引き返すだけだった。


そしてまた眠れない夜。
栞が今頃どうしているのか、何を思っているのか、心配することくらいしかできなかった……。


5日。
ほとんど眠れずに朝になり、それと同時に俺の緊張はピークを迎えていた。


本当は“マジで仕事どころじゃねぇよ!”なんて言ってみたかったけど、母さんにも父さんにも余計な心配をかけたくなくて平静を装って会社へ行った。


ただでさえ樹紀のことで家族中が過敏になっているのに、そんなことを言ったら問い詰められて白状させられてしまう。


母さんは心労で倒れるかもしれない。父さんは家の物を破壊しまくるかもしれない。


樹紀のときがそうだったから、心配はかけられなかった。