**-- Eleven --**
「そうだよ。絶対に離れられない運命」
直貴はそう言うと、ワタシにネックレスを付けてくれた。
「お似合いですよ、姫」
付け終わると、直貴はかしこまった口調でそう言った。
「でも、姫の話には続きがある。どうして姫がそんなにひねくれ者なのか。家来は毎日考えたんだ」
ワタシは何も言葉が出なかった。前に『花咲かじいさん』の話をしてくれたときみたいに、ワタシは直貴の話に吸い込まれていた。
「聞きたい?」
「……聞きたい」
ワタシは、付けてもらったネックレスをギュッと握りしめながら言った。
「残念。姫、そろそろお城に帰らなければ父上と母上が心配なさいます」
直貴はまたかしこまった口調になって、ネックレスを握るワタシの手を取った。
「冷たくなってるじゃん」
そう言って、ふぅーっと息を吹きかけて手を温めてくれた。
ワタシの手に触れた直貴の手も冷たかったけど、でもそれがかえって人の温もりを強く感じさせてくれた。


