2年おきの恋。-偶然と必然と運命と宿命-

 
**-- Eleven --**



どれくらい泣いていたかは分からないけど、気づくと辺りはすでに真っ暗になっていた。


大晦日のときのように、川向こうには家や建物の明かりが入り、こちら側には街灯に点々と明かりが入っている。


「クリスマスのときから渡しそびれてたものがあるんだけど、もらってくれる?」


直貴はワタシからゆっくり体を離しながら聞いた。


――クリスマスのとき……?


「……」


ワタシはそんなに前から持っていたなんて知らなくて、驚いて言葉が出なかった。


「これ。開けてみ?」


ゴソゴソとジャケットの中から出してワタシの手に乗せてくれたのは、手のひらサイズの小さな箱だった。


「……箱は、持ってるうちに潰れちゃったけどさ……」


直貴は照れた顔で“開けてみて”とワタシを促す。


その小さな箱は、形はすごく悪かったけど、白い箱に十字に赤いリボンがかかっていて、クリスマスのイメージにぴったりだった。


でもワタシは、そのリボンがなかなか解けなかった。