「うおおおおお、背‼︎高い‼︎すげー‼︎カッコいい‼︎」
俺の手を取り、握手をし、ついでに 手をブンブン振り回す赤髪の笑顔の絶えない子。
背 高い、って言ってきたけど 多分 俺よりもその子の方が背は高い。
いや、髪がツンツン立ってるからそう感じるのかな⁇
「……お、おう……ありがとう。
ちょっと、肩 外れそうだから 手を止めてもらってもいいかな⁇」
「あ、ああっ、本当だ‼︎すみません‼︎」
「いや、いいよ、大丈夫だよ。」
イキナリ、結構 キャラが濃ゆい子。
隣に居るのは 黄色いパーカーを着て、フードまで被っている 紫の髪色の子。
その子の隣でずーっと、携帯 イジってるずっくん。
「……で、えーっと、このメンバーでバンド⁇する……で合ってるよね⁇」
「はい‼︎そうです‼︎よろしくお願いします‼︎」
ガバッと頭を下げる赤髪の子。
「……う、うん、よろしく……」
この子の元気さには、なんか 圧倒される。
「で、何で 急にバンド⁇」
「学園祭のバンド企画、出たくて‼︎」
キラキラした目を俺に向ける赤髪の子。
「……なるほど。」
確かにあったよな、そういうの。
学校行事ガチ勢とかじゃないし、ましてや 生徒会でもないから、バンド企画とか 行ったこともないから 存在自体 忘れてた。



