「そうですか」 彼は驚きもせずに淡々と言った。 今日の天気は?と聞いて答えるみたいに。 微妙に感じた違和感。 同時にふと疑問に思う。 彼はじゃあどうやって食べたのだろうか、と。 「まあいいか」 考え出したらあらぬ方向に考えてしまうのが私の悪い癖だった。 頭を振って、気をとりなおす。 「じゃあ、お言葉に甘えていただきます」 「梓は本当によく食べますね」