「子供扱いされるのは嫌ですよ」 「今何歳ですか?」 十八歳と答えると、彼は遠い空を見た。 「早いですね」 「先生は何歳ですか?二十代にしか見えないですけど」 この言葉は、禁句だったのだろか? 彼の眉がピクリと動いた。 何かが、変わった。 決定的に私と彼を取り巻くものが、反転する景色のように。 景色は大きく精彩を欠いたようにも見える。