Five seconds ー恋が始まる5秒前ー





日本人らしい黒いビードロのような瞳に見つめられる。



私は首を竦めた。



「呼んでみただけです」


私の微妙な感情を表す言葉は見つからなくて、苦しい言い訳が一番それに近かった。


「もう時間ですよ。親御さんが待ってます」




大学生になったというのに、彼は午後六時になった途端に返したがる。