迷える私と時を視る彼。





「私は人じゃないもの。警察呼んだって意味ないわよ」



いきなりファンタジーの世界に迷い込んだのだろうか。


だが頬をつねってみても痛い。



これは現実?


まさかそんなはずはない。


当たり前だけど、私の頭の中は混乱している。


立派に人の家に勝手に入ってきたのに家主はどっちか分からないほど女の人は落ち着いていて余りにも対照的だ。