迷える私と時を視る彼。





大学時代に資格を一つも取らなかったことに今になって公開するけどもう遅い。


あの時はまだ母親からの仕送りも微々たるものだったがあったし、時間のゆとりもあった。



「悪あがきだけど簿記くらいとろうか」



私はお箸を持ったままなげやりに後ろに寝っ転がった。



フローリンは背中が痛いけど、ひんやり冷たいのが嬉しい。