MAD LOVERS

旭side



入学式が終わった後、生徒代表として何故か出席させられていた俺はフラフラと歩いていた。



そこで見つけた。



心臓が高鳴ったと言うべきなのか、見た瞬間俺の直感が告げた。



“この女を離すな”



平均身長とさほど変わらないくらいの、栗色の髪の女は冷え切った目をしていた。



美人と可愛いを絵に描いたような顔なだけに、その目は不釣り合いなほど浮いている様に見える。