「怖くないけど怒ってるだけ。それより、朝風呂したでしょ?」 「…女が夜中まで帰ってくれなかったのと、気づいたら寝てた」 なつめの家はいつも誰かしら第三者が居る。 意味することは分かるがここら近所の人間でそれをベラベラ喋れる奴はいない。 でもなつめはあからさまに敬遠されていた。 島村夫妻の子供というだけで。 なつめ自身に罪は無いのに。