MAD LOVERS

千都子side




なつめに、“モノ”になれと言ってきたあの男。



次の日になっても許せなかった。


「おはよ…ちぃ朝から怖いよ?」



当の本人は、いつも通りだった。


式典の時だけ義務付けられているチャコールグレーのスカートとは違って、今日はチェックのスカートで、それだけが昨日と違うところだった。