MAD LOVERS





「本能が離すなと叫んでたからな、やっと見つけたんだ」



祐介はキョトンとして俺を見る。


ウザい。



「意外にロマンチストだったりする?」



「いたって現実主義者だ」



「お前の様な人間、案外狂愛主義者だったりするのかもねぇ」



興味津々と覗き込まれた俺の起源は最悪になり、こいつを置いてさっさと屋上に向かった。