「みよちゃん、何にするばい」

「あたしゃ、かき氷が食べたいのう」

「よっしゃ、店員さ~ん」

「ふぁ~い」

「忙しかった?」

「今、裏で、朝ドラ録画で見てたんでさぁ」

「悪いけど、注文えぇかい」

「かまんよ」

「かき氷ふたあつ」

「みぃっつ」

「はい?!」

「当店ではね、まんず、自動増加システムつん、採用させてもろとるん」

「お地蔵さまが何だって」

「お地蔵さまち言うとらん、わたし、お相伴に預りますき」

「預からんでよか」

「メロンイチゴレモン、いろんな味を楽しめるではねぇですか」

「わたしゃ、みよちんとね、二人だけち、見つめ合って食べたか」

「うっとうしいなぁ~」

「え」

「じゃ、店長の分も増やしますき」

「どないなっとるん!」

「自動に増えるんですってば!」

「こわい」






おわり