クロス【短編】






『そのクロスがあれば、それを理由に会えるじゃないですか』





『あ、そっか。



でも、クロスなら買えばいいじゃん?』





『…それを借りてる身で言いますか』





『すいませんでした…



返しに行きます…』





『何回でも来てくださいね』





私が頷くと、優生くんはその日1番の笑顔を見せたのだった。





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その笑顔を最後に、私はゆっくりと目を開いた。