ピピピ ピピピ…カチャッ

彩「…今年も寝れなかった」


彩月 高校3年生
好きなことも嫌いなこともない
毎日毎日退屈している

今日はあいつがいなくなって3年が経つ

一体どこで何をしてるんだよ…


コンコン

母「彩月 健太くん達来てるわよ」

「…」

「…今日は学校休んでもいいから だから」

ガチャ

「余計な心配しないで」

「彩月…」


晴「さっちゃんおはよー‼」

健「よう、彩月 …大丈夫か?」

「何が 別に心配なんかしなくていいから」


心配なんていらない

私は大丈夫だから


桃「彩月ちゃん おはよ」

「…」

「…隈凄いよ? 寝てないでしょ 大丈夫?」

「…大丈夫だからほっといて」

「彩月ちゃん…」

「…まあ今日はそっとしておこうよ」


だから心配されなくても大丈夫だって


「風…気持ちいい…」


屋上は誰も来なくて静かだ

なんだか眠くなってきた…


「会いたいよ…」



先「お前ら席に着けー良い知らせだ」

「なんだなんだ?」

「今日は転校生が来ている」

「おー‼もうすぐ夏休みなのに珍しいな」

「入ってきなさい」

パーンッ

「おはよう‼」

「…悠太!?」

悠「おー‼健太と晴樹じゃねぇか‼」

「おー‼じゃねぇよ‼」

「あ、みんな俺のこと知らねぇよなゴホンッ
えー、悠太です 彩月が好きです
よろしく‼」


悠太 高校生3年生
好きなのは彩月 大好きなのは彩月
とにかく楽しいことが好きだ


女「…彩月さん?」

「…あれ?彩月は?」

「あいつは今日学校に来てな」

男「朝屋上行くの見かけたよ」

「おい‼バカ‼」

「…え?」

「おい‼どこに行くんだ‼」


屋上…屋上に行けば彩月に会える

やっと…やっと会える‼