ウソのコイビトになりました




さっすが優夢!!我が友よ!!



「でもさ、朱里ちゃんは少しくらい寝たって大丈夫でしょ」



ノートを写していると優夢がそう言った。



「この前の入学後のテストだって2位でしょ?」


「まぁね。でも、油断したら順位落ちちゃうし。落ちたら学費安くなんないからさ。」



この学校は学年のトップ3には学費を安くするという制度がある。



私もそれを狙ってここに来た。
この高校は私立だけど、トップに入れば公立よりも安くなる。



しかも、前住んでたアパートから一番近い公立は電車通学になってしまうため、徒歩で行けるのも魅力だった。