ウソのコイビトになりました




思ってることがバレないように、ギュッと抱きしめ



「朱里は俺をいつ、何で好きになった?」



話題をそらした。


すると、朱里は少し考えるような素振りを見せ「私も分かんないや!」と笑った。



「何だそれ」


と、抱きしめていた腕を緩める。



「でも、良いじゃん!今好きなら、幸せならそれで!」



朱里はそう言って笑う。



あー、もう笑顔でそんなこと言うなって。
これ以上そんなことされたら



「ん……」



俺だって我慢できなくなるっつーの。



でも、確かにそうかもな。
それでいいのかもしれない。



愛しい彼女に口付けながら、そう思った。